Nice Ageその後...
NiceAge Vol.4と操会長からの手紙が届いたのは、Vol.5用の原稿等を送った何ヶ月か後だった。
そのあとマンションを買う、という急なことがあって、ばたばたしてた。
Vol.5用原稿を釧路に発送 ー Vol.4&手紙送られてくる ー Vol.6用原稿&手紙を釧路に発送
Vol.5の発送は、恐らく原稿送った半年後か、もう少しあと、一年近く後だったかも
マンションの改装が終わってすぐ引っ越しー郵便局に転居届
郵便局の転送期間は、当時、半年だと思う
転送期間が終わってVol.5は、釧路に送り返される
その後の未連絡により、一切のコンタクト取れず
いろいろ個人的にあったとはいえ、なんの連絡もせんかった俺がアカン
住所が変わったって連絡入れな
会長がわざわざ手紙同封してくれてんのに、そんくらいせなアカンかったやろ
そのせいで、Vol.5は結局見ずじまいやし
絶対会長からの手紙が同封やったはず
同封してなくても、単独で手紙を送ってくれたはず
その手紙が、ものすごく気になる
会長の体調不良の訴えも気になって病院進めたしな
どうなったんやろ
仁義欠いとるわ、俺
もう半世紀経ってしもたから、時効ってことで許して
ー
ー
もし、同封の手紙が、俺個人宛ての濃密なものだとしたら...
色恋じゃなく、会長自身の悩みとか苦悩とかを、赤裸々に記していたかもしれない
自身の体調不良を訴えてきた前回の手紙...仕事上の悩みもあり、色々辛かったのがわかる
俺は、同じサークルの仲間として、ちょっとした助言をした
同じような訴えを、他の仲間、友達にもしたのかどうか...
遠く離れた地の俺に、訴えてきた操会長の気持ちは、どんなだろう...
もしも、本当にもしもではあるが、俺に対する気持ちがあったなら、
その気持ちを、手紙にしたためてくれたんじゃないだろうか...
会ったこともない男に、憧れを込めて訴えかけることはないだろうが、
心の片隅に、小さな想いがあったなら...あくまで推測だが...
俺は、操会長に寄り添った返信をしたに違いない
体調不良への対処ならば、訴えやすい
難しいのは人間関係...
関わる人物を客観視して、分析し、それなりの答えを、第三者の意見として指示してあげる
それでも、わからないことが多いと思うが、ちょっとした解決の糸口の一つとすることはできるはず
もっと難しいのが恋愛関係...男と女の事は、当の本人しか与り知らぬことだから
サークル自体が女性中心だから、男がどうの...っていうのは、あまりないんじゃないだろうか
サークルに関わる男が地元の人ならば、仲間うちで、なんとかできるはず
恋愛感情なんてものは人それぞれだから、どう思ってくれるかなんて、勝手に想像するしかない
俺に対する操会長の想いが、どんなものなのか...有るのか無いのか...
もしあるとしたら、今まで送った創作物から読み取るしかない
それと、操会長への手紙...
情報源としては、かなり少ないが、凝縮された情報って取ってくれたら...
結局、俺自身のせいで、操会長の真意を知ることはなかったが、
俺への心象が良いと取ってくれてれば、俺もそれなりの想いで、会長への憧れの気持ちを訴えたかもしれない
イラストを描く人は、その描いたものに似るというのが俺の持論
操会長の描くイラストは、少女漫画のそれであり、操会長を想像するに難しくはない
俺の描くイラストの男キャラは分かりやすい...俺自身、描いてるものの正反対だと思えば...
俺の事を異性の対象と思えるかどうかは分からないが、ほんの少しでもあれば...
それを読み取れれば、俺は真摯に対応したと思う
自己の想いをさらけだしてくれたなら、俺にできる事をしてあげたい...そう考えると思う
釧路まで来いって言われれば、そちらさえよければって感じで、行動を起こしたかも...
そんなことはあり得ないと思うが、場合によっては動くはず...
動いて、出会って、話して...もしかしたら、それで解決する何かがあるかもしれない
もしかしたら、俺の操会長への憧れが、憧れだけじゃなくなるかもしれない...
もしかしたら、操会長が俺に特別な感情を持ってくれるかもしれない
それこそ、結果論でしか分かりえないことではあるが...
まったく知らない仲ではない
小さな情報が、いろいろと膨らませて大きくなって、事実と重なった時、結果はわかる
操会長の人脈は、とてつもなく多い
冊子のCMコーナーにあるサークル案内には、決まって操会長の名がある
相当数のサークルに、ゲストとして執筆してる操会長の精力的な活動が見て取れる
人との繋がりを大事にする人なんだな
信頼を置ける人だから、執筆依頼も多いし、操会長もそれに答えるんだな
操会長の人となりが分かるし、誠実で優しい性格の人だってことも分かる
そんな人が...自身の体調不良を俺に訴えかけてきた
その手紙を読んだとき、正直、俺は操会長のことが強烈に心配になった
俺の心に想う人が苦しんでいる
なんとかしてあげたい...何とかその苦しみを和らげてあげたい...
そんなことを日々考えていたが、なにもしてあげられない
ただ...祈ることしかできない
それ以外に俺ができること...それは...
スト漫やカットなんかを描くこと...
操会長の体調を気遣う手紙を書くこと...
小さな可愛い文字と手書きのイラストが描かれた手紙...
それを見るたびに、操会長への想いが募ってしまう
俺は自分勝手に操会長を好きになって、想いを募らせてしまう
でも、どんな思いを巡らせても...なにもできない
俺にとって操会長は...遠い人...
ーー
SNSの記事で、気になるものがあった
若い女性が発信しているもので
女性が相手の男性に安心感、もしくは好意を持っているときの行為とは、どういうものなのか...という記事
ー
女性が男性に(ある程度の親しさがある)自身の体調の事を言うのは、
辛いとか、悩んでいるということを分かってもらいたい...
心配してほしい...慰めてほしい...という思いを相手に対して持っているから
それは、相手の男性に心を許せるから...安心感をもってるから...
相手に対する愛情の現れ...そうともとれる、とあった
何とも思っていなければ、自身の弱さを伝えるようなことはしない
ー
操会長は、俺にお礼を言ってないという理由で、突然手紙を送ってきた
その手紙の最後に、操会長の体調不良のことが書かれてあった
我慢できなくて親に言ったら怒られた...と
自分の体の不調を親に言うのは、よっぽど辛いことだから...
俺は返信手紙に、早いうちに病院での受診をするようにと、記した
操会長は、サークルになくてはならない大事な人なんだから...と
俺に対して心を許せる、安心感を持てる...
そう思ってくれたから、操会長は自身の体調不良を訴えてきたんだな
操会長は二十歳前の、うら若き女性なんだから、そういう思いを持ってても不思議じゃない
手紙の文面は、内容の割に明るくて、ちょっと強がってるっていう感じ
明るく振舞ってはいるが、不安でもある...そう見て取れた
俺の事を、サークルの男性会員という括りじゃなく、親近感を持てる相手として見てくれてた...そう考えれば、手紙の内容にも納得がいく
会報や手紙、会誌の中の操会長の発信から、操会長という人間を探るしかないが、
人柄としては、明るくて、皆に好かれる...そんな女性
俺の創作物を釧路に送るたびに、とても喜んでくれた
俺はそんな操会長に恋心を抱いた...片思いを承知の上で...
でも、操会長からの手紙を読んで、片思いじゃない...操会長も、もしかしたら、俺の事を思ってくれてる...両想い...そんなふうにも思えてきた
俺がサークル活動を続けていたなら、成就しない遠距離恋愛という事に、なったかもしれない
操会長は釧路、俺は埼玉...あまりにも遠いから、会うことも容易じゃない
会うにしても、サークル会員の親睦会という名目で集まった時だけ
それへの出席を操会長に懇願されたら、俺は断れない
会って、操会長にお礼を言いたい...サークルへの参加を認めてくれたことに対して...
操会長への俺の想いは胸の内に封印して、ただ感謝だけを伝えたい
会った時の、お互いの第一印象次第では、後々の付き合い方が変わるかもしれない
お互いが気に入れば、恋仲に発展する...かもしれない
でも、大体が思ってた人と違う...というパターン
俺にしてみれば、それはそれでかまわない
俺みたいなのが、女性にもてるなんてことはないって、自覚してるから
気に入ってもらえるかどうかは相手次第だし
俺の描いたものだけを、気に入ってくれればそれでいい
今から42年前のことだから、もう時効ということで許してほしい
操のサークルとの連絡を絶ってしまったこと...
自分の引っ越し、事務所の引っ越し...仕事の事...
色々なことが自分の身に起こりすぎた
こんなことは理由にはならない...相手がいることなのに...
操自身の体調不良を訴える手紙の返事を書いたのが、こちら側からの発信の最後
操にしてみれば、俺に送った会誌が送り返されてきたんだから、困惑したに違いない
スト漫とカット数点、近況報告を送ったNiceAge5号が最後となった
出来上がった5号は見ずじまい
操が喜んでくれていれば...それでいい
ホントは、俺に対する操の気持ちを知りたかった
女性の心理なんか、その当時、知りようがなかった
40年以上経って、やっとこ分かるなんて...
操からの手紙を読み返すたびに、愛しさが募ってしまう
体調不良を俺に伝えてきたときの操の気持ちは、どうだったろう
手紙の返信で、操の事を心配はしたけれど、もっともっと気遣ってほしかったんじゃないだろうか...心配してほしかったんじゃないだろうか...
俺に対して心を許せると思ったのなら、そう思ったとしてもおかしくはない...
俺が操の事を、もっともっと心配して気遣ってあげてれば...
操の体調回復のために、スト漫やカットをたくさん提出してあげるとか...
心に想う操のために、俺ができることを...してあげたい
そういう思いで、操に対処したい...
俺はそれに対価は求めない...見返りなんて考えてもいない
なぜなら、俺は操を愛してるから...
愛する人を救うためなら、その人が喜ぶことをしてあげたい
操からの手紙の文面から、俺は勝手に操からの愛情表現だと受け取った
操は俺に愛情を抱いている...俺も操を愛してる...
ならば...その証として、俺ができることをする
自分の弱さを俺に訴えてくる...それほど俺の事を想ってくれてる...
そんな操が...愛しくてたまらない
愛しい操の事を守ってあげたい
過去に戻ることが可能ならば、俺は迷わず操とコンタクトを取るだろう
それはただ、操の事が心配だから...操の体の事が気がかりだから
愛する人の体調を心配するのは当然の事
手紙の文面や描いたイラストから想像できる操の笑顔...
その笑顔をずっと持ち続けてほしい
もしその笑顔に出会えたなら...俺はイチコロだろうな
おりを見て操に求婚する事、間違いなし
俺の申し出を受けてくれるかどうかは分からないが...
操の俺への想い次第では、俺と操は結ばれていたかもしれない

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